メタボリックシンドローム (Metabolic Syndrome) とは、
内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・
高脂血症のうち2つ以上を合併した状態。
WHO、アメリカ合衆国、日本では診断基準が異なるため注意を要する。
以前よりシンドロームX、
死の四重奏、インスリン抵抗性症候群などと呼称されてきた病態のこと。
それぞれ単独でもリスクを高める要因であるが、
メタボリックシンドロームの定義を満たすと相乗的に
動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、ハイリスク群として予防・治療の対象とされている。
特に
内臓脂肪の蓄積が問題視されており、男性の
リンゴ型肥満、女性の
洋ナシ形肥満に対して注意が呼びかけられている。
しかし、
日本の中年男性の半分近くがこの「シンドローム」またはその予備軍に該当するものであり、果たして「疾患」として扱うのが妥当であるかどうか議論になっている。
ストップ!THE動脈硬化
メタボリックシンドロームという概念が確立された目的は、
動脈硬化による循環器病
心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などをいかに予防するかということです。
動脈硬化は、ある程度症状が進まないかぎり、なかなか症状として出にくい病気です。
しかも、
動脈硬化による循環器病は働き盛りに突然発症することが多く、生命に関わる重大な病気であり、後遺症も深刻です。
メタボリックシンドロームを放置しておくと、やがては
動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化にならないために、
メタボリックシンドロームの段階できちんと改善しておく必要があります。
メタボリックシンドロームの状態を放置しておくということは、
動脈硬化という
滝つぼへと、まっさかさまに落ちていくようなものです。