アディポネクチンと
メタボリックシンドロームの関係についてです。
メタボリックシンドロームと密接に関連しているタンパク質、
「
アディポネクチン」が発見されました。
アディポとは“脂肪”、
ネクチンは“くっつきやすいもの”という意味です。
アディポネクチンは標準的な体格の人の血液中には多く存在しています。
内臓脂肪が増加すると、反対に
アディポネクチンは減少することが明らかになりました。ウエストが男性で85cm、女性で90cm以上の人は
アディポネクチンが少ないそうです。
アディポネクチンは体の中で、血液中を流れて全身を巡り、血管が傷ついているところを見つけると、すばやく入り込んで修復します。さながら、体内の至るところで起きる「ぼや」を「大火」である心筋梗塞・脳卒中・糖尿病にしないよう、消して回っている消防隊のような働きをします。
血管が炎症を起こすとマクロファージや酸化コレステロールが血管壁に溜まります。
アディポネクチンが少ないとそのまま血栓ができ、心筋梗塞・脳卒中の原因となります。